技研新陽有限公司の紹介
技研新陽有限公司は、中国の電子部品メーカーで、2015年に中国の盛和塾に入塾しました。
その後2018年盛和塾世界大会・経営体験発表会では最優秀賞を受賞しました。
「企業活動を通して、信頼される立派な人間をつくること」を企業理念とし、社員を愛をもって家族のように接する経営(家文化)と、経営管理の思想(匠文化)、稲盛経営哲学を融合させた「人間本位のリーン文化」へと発展させ、独自のTCC活動へと定着させてきました。(詳細はRITA11号 私の経営哲学参照)
本項においては、中国企業である技研新陽が稲盛経営哲学をいかに咀嚼して実践しているのか、そのリアルな姿を社内誌「新陽の道(2019年1月号)から紹介する。
技研新陽の歩み
1994年 | 技研新陽創立 |
1998年 | 新陽幼稚園設立 |
1999年 | 技研新陽で初の社内結婚式を開催 |
2007年 | 幸福家文化(=大家族主義文化)を体系化
社員教育の根幹をなす考え方。幹部社員の成長を重視する。 父の日、母の日、重陽節(日本での敬老の日)等に、両親への感謝を表し慰問活動を実施。 |
2008年 | 語学力向上強化のため日本での研修制度を設け、部課長職に対し3年以内に日本語が規程レベルへ到達することを義務付け。
TCC活動開始 |
2010年 | 新陽学院(企業内大学)設立
新人教育~管理者養成コース、各種技能資格コースを設立、独自の教育体系を構築。 |
2014年 | 設立20周年。「社員を幸せにし、お客さまの心を打ち、しっかりとした事業基盤のある百年新陽」の夢を確立。 |
2015年
5月 |
親会社である日本本社が、経営権を中国の技研新陽に譲渡し、グループ子会社に
敷地面積21万㎡の新工場用の新工場購入。 盛和塾上海報告会で稲盛氏の講演「なぜ企業は高収益でなければならないのか」を郭氏が聞き感銘を受ける。 TCC活動を通じてアメーバ経営を生産ラインに導入。 |
8月 | 深圳盛和塾設立 |
2016年 | |
2017年 | 董事長が稲盛氏の「生き方」2万冊を全社員に配布。
3月より郭氏の成長の経歴に稲盛塾長の理念を組み合わせた「美しい人生-私の生き方」をまとめ、管理職に講義。 全社員が「六つの精進」体験コースを3日間勉強し、稲盛哲学の持続的な学習と実践を通じて、より多くの社員が「人間として何が正しか」を基本的原理原則として自分の行動を判断するようになり、感謝と利他をより深く理解するようになる。 総生産額180億人民元を越え、10%近くの伸び率を示し、輸出額では東莞市で2年連続3年連続トップ10入り。 |
2018年 | 江西省信豊県に27万㎡の土地を購入し、電子情報技術基地を建設。 |
・TCC(TEAM CULTURE CIRCLE):チーム文化活動
TEAMには、“家族”の意味合いが含まれている。
日本発のQCC(同じ職場内で品質管理活動を自発的に小グループで行う活動)から発想を得ている。社員の成長と自己実現をサポートし、企業文化を全社員へ浸透することを促進する単位組織である。
TCCの理念:全員の自主管理を目指し、楽しく働き、健全に成長していくこと。